ひと昔前は、家庭では石油ストーブが使われ、その上でやかんで湯を沸かしていました。今では、暖房のために使用するのは電気ヒーターやガスヒーター、そして石油ファンヒーターに変わり、簡単にスイッチ一つで部屋を温められます。しかし、これらの暖房器具は空気が乾燥するため、部屋全体が乾燥して、インフルエンザウイルスなども蔓延する状態を作ってしまいます。加湿器は、この乾燥状態を解決するために開発されました。
インフルエンザのウイルスは、湿気に弱いため、部屋を加湿することによって湿度が上昇し、喉が潤うだけでなくインフルエンザや風邪にもかかりにくい室内環境を作ることができます。単にお湯を温めて蒸気を出すというだけの簡単な加湿器だったものから、加湿器と空気清浄機が一緒になった加湿空気清浄機が発売されるようにまでなりました。加湿空気清浄機は、春の花粉症の時期を始め一年を通じて空気を綺麗にしてくれます。
電機メーカー各社は、こうした加湿空気清浄機をより便利に開発しつつあります。清浄機は、細かいちりや埃をフィルターでこすため、フィルターの交換がたえず必要になっていましたが、今では10年間フィルター交換の要らない加湿空気清浄機も作られています。花粉症の人のために、特に花粉を空気中からシャットアウトするといったものもあります。加湿空気清浄機は、快適な生活を送る上で家庭の必需品ともなってきましたが、いろいろな機能がありますので何を重視するかを考えて選ぶことが必要です。